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「お国自慢」File-1
岡山支部

「お国自慢」

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岡山支部

岡山県倉敷市茶屋町を紹介します。

茶屋町は、1972年(昭和47年)に倉敷市に編入合併され、今年で合併50周年となります。また、1988年には瀬戸大橋線が開通し、マリンライナーが毎時2本発着するようになり、開通以前は見渡す限り一面の田んぼが岡山都市圏のベッドタウンに変貌しました。※写真①

茶屋町では毎年、秋祭りに鬼の面を被った者が派手な衣装に杖やこん棒を持ち、町を歩き回り祭りを盛り上げる「茶屋町の鬼」があります。昔は「鬼よ~ボロボロ買い手がネェー、重箱あってもめしがネェー」と鬼をからかうと、鬼は高下駄をからころと鳴らし、こん棒を振り上げて追いかけてきます。そのやりとりが面白く、地元の稲荷神社、住吉神社の秋祭りは賑やかでした。茶屋町といえば鬼、鬼といえば茶屋町というくらい、昔から深いかかわりがあります。鬼がいたずらをしたりするのは無礼講とされていましたが、昭和30年頃、度が過ぎる悪行が多発し、また、交通事故の危険性も高まり、徐々に姿を消していきました。※写真②

昭和50年に再興を願う有志によって「茶屋町の鬼保存会」が発足し、鬼面作りの講習会を開くなど徐々に活気を取り戻してきました。稲荷神社の秋祭りに奉納される、保存会による「茶屋町の鬼太鼓」が秀逸で感動ものです。機会があれば是非ご覧いただきたいものです。※写真③

もう一つ茶屋町で忘れてはならないものは、磯崎眠亀が発明した「錦莞莚(きんかんえん)」です。「錦莞莚」は、岡山特産のい草を使った精巧緻密な莚(むしろ)のことで、あまりに高価であったため、明治の最盛期には日本の重要輸出品目にまで成長し、岡山県の代表的な特産品になりました。茶屋町駅から西に300mあたりに「倉敷市立磯崎眠亀記念館」がありますので、興味のある方はぜひ見学してください。※写真④

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