大分支部がご紹介する第2弾は、大分県の西部、熊本県と隣接する竹田市久住町にある、「黄牛(あめうし)の滝」です。黄牛とは飴色(あめいろ)をしたあか牛のことで、肥後(熊本県)で多く見かけます。
言い伝えによると、「この滝には昔、龍が住んでいて村人や家畜に危害を与えていた。ある夜、ひとりの僧侶がこの滝を訪れ、子牛の首を滝つぼに投げ込み、これを生贄(いけにえ)として龍の禍(わざわい)を鎮めた。」と言われています。
以前、両岸は絶壁でうっそうと茂る樹木で昼間でも暗く、すさまじい滝の音、滝つぼの不気味な深さなど異様な雰囲気で、身の毛がよだつ場所として人々を寄せ付けませんでした。しかし現在では、滝つぼまで遊歩道が整備され、近くには、「出会いの湯」という温泉施設が作られています。また最近では、白い犬と男性が山の中を駆け巡り、やっとのことで滝にたどり着き、滝を見て涙を流すという映像がテレビ放映されたアマゾンプライムのコマーシャルロケ地として、一躍脚光を浴びることになりました。
投稿者 大分支部長
田嶋 清(70E)